過去の回想(という名の願望)

 風呂に入っていて意識が沈んでいました。眠っていたといってもいいかもしれません。正確に測ってはいませんが、7分ほどだったかと思います。

 その短い間に、夕方の教室の風景が脳裏に浮かびました。それを見た直後、意識が現実に戻りました。なんでそんなものが浮かんだのかはわかりませんが、どうせだったのでその風景を基本に脳内小説執筆(ただの妄想)を久しぶりにしてみました。

 「ふぁぁ・・・」
目が覚めたら、僕は教室にいた。寝惚けているせいか、目の焦点が合っていない。
 「・・・あら?僕、寝てたのか。」
 「お目覚めになられましたか?先輩。」
透き通ったような綺麗な声。振り返ると、そこには僕の後輩がいた。1つ年下の、幼馴染の女の子だ。
 「・・・僕、随分と寝ていたようだけど、どれくらい寝てた?」
僕の質問に、後輩は自分の腕時計を見て思い出すように答えた。
 「私が来る前から寝ていましたよ。私は30分ほど前に来てずっと待っていましたので、少なくともそれくらいは寝ていたのではないですか?」
 「そんなに寝ていたんだ・・・。またやってしまった。」
手を頭に当てて立ち上がる。そのまま頭を振って目を覚ます。
 「ふぅ・・・やっと意識が戻ったよ。」
 「それはなによりです。」
笑って彼女は言う。そのとき、僕はふと疑問が浮かんだ。
 「・・・ん?ところで、君はどうしてここに?部活はとっくに終わったでしょう?」
 「どうしてって・・・先輩を待っていたからです。」
 「だから、どうして僕を待っていたの?」
その言葉で、彼女は急に怒ったような顔した。
 「・・・ですから、先輩と一緒に帰ろうと思ったから、ここで待っていたんです!」
 「え・・・あ、そう。そうですか。それは申し訳ない。」
 「・・・・・・」
拗ねてしまったのか、彼女は何も言ってくれない。
 「えーと・・・それじゃ、帰りますか。一緒に。」
彼女はくるりと向きを変えた。
 「はい。」
とても綺麗な笑顔で、彼女は返事してくれた。


 ・・・とまあ、こんな感じです。急造仕様ですが、どんな感じでしたでしょうか?ちなみに僕はこんな感じの子が理想です。