今日のクローズアップ現代

長文ですが言いたいので書きます.

今日のテーマは車両の強度に関してでした.福知山線尼崎脱線事故から3年ですから,それで放送したのかと.

見ていて思ったのですが,全ては鉄道車両の車体強度基準を今まで定めなかったのが悪いと決めつけているような感じがしました.確かにアルミ車体が多い今日,車体強度の基準を定める事は大事です.それは認めます.
でも,それよりはいかにして脱線事故を防ぐかという方が大事だと思います.そもそも脱線自体起こってはいけない事なのですから.そのためにATSや保安機器を導入してきたのに,放送ではほとんど無視されていました.というより,尼崎事故での大きな要因の一つであるはずのヒューマンエラーという言葉が一言も出なかったのに驚きです.

そもそも車体強度を上げたとしても,どれほどの効果があるか疑問です.尼崎事故のような脱線をしたらどんな強度でも間違いなく車体は大破します.

…仮に,尼崎事故のように時速100km/hでマンションに突っ込んでも平気な程まで強度を高めると,車両はほぼ短時間で停止します.でも中の乗客は慣性で停止できず押しつぶされて大半の乗客が圧死すると父が言っていました(工学系出身なので多少わかるそうです).元も子もないですね.もし200km/h以上で走る新幹線で同じ状況が起きたら…考えたくもないです.

それだったら,古くから行われてきた未然に脱線や衝突を防止する手段(ATSとか)の更なる改良をするべきではというのが僕の考えです.

車体強度を考えるのも大事です.でも事故が起こる前に防げればそれに越したことはありません.鉄ちゃんの僕としては,安全第一な鉄道を切に願います.