泥沼化するリニア

 利権が絡むとどんな馬鹿な事でも平然とそれが当然のように主張するのが日本人だと思います。ちょっと古い記事もございますが再び、リニアの話です。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090616-00000085-jij-bus_all
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090612-00000190-mailo-l20
 http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009061602000155.html
 もうね、いい加減にしろよと言いたいです。南アルプス貫通ルートと比べて1兆も建設費が高く、さらに10分も所要時間が延びる。仮にその増額分を地元自治体が負担するとしても、そのルートを選ぶ理由には到底なりえません。そこまでして諏訪や伊那にリニア持ってきたってそれに見合うだけの利益が返ってくるのかという問題もありますが、何よりも諏訪や伊那を全く利用しない人達にとっては不利益にしかならないということです。60キロも伸びればその分運賃も増えますし、東京―大阪1時間も難しくなります。それでもと言うのなら納得のいく説明をしてほしいです。まぁどうせ無理でしょうけど。
 中央リニア新幹線は今現在逼迫しかけている東海道新幹線の新たなるバイパス路線として、また東京、名古屋、大阪の三大都市を1時間で結ぶために建設されるものです。たかが一地方の我儘で本来の趣旨から逸れては意味がありません。
 JR東海はもう完全な民間企業であり、かつリニア新幹線は全額自己負担で建設するのですからもう少し強く自己主張をしてもいいと思います。南アルプス貫通は確かに難工事にはなりそうですけど、今の日本の技術なら可能であり、何よりも鉄道は「速く安全に運ぶ」事が一番の使命なのですから。