分速5.5キロの風

 JR東海は2011年までにN700系での営業最高速度を270km/hから330km/hにまで向上させることを目指すとか。実現すれば1992年の300系のぞみデビュー以来の速度向上です。

 東海道区間には半径2500mの急曲線が存在していて500系でも700系でも270に抑えられるなどスピードアップの限界に突き当たりつつありますが、その中でも更に上を目指そうというのですからすごいものです。

 のぞみとしてのデビュー後、山陽区間500系の300、700系の285キロ、東北のはやて&こまちの275キロとスピードで甘んじていた東海道ですが、最新鋭のN700系を武器に再び日本一を目指す。やはりその姿勢は評価すべきだと思います。やがてそれは輸出商戦での優位の確保にもつながっていくでしょう。

 E5系の320、N700の330、そして2025年には500キロのリニアが待ってます。これからも、新幹線には日本を支えてもらいたいです。