揺れる海外高速鉄道市場

ブラジル高速鉄道争奪戦 入札延期に望みつなぐ日本 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース ブラジル高速鉄道争奪戦 入札延期に望みつなぐ日本 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

 韓国がこのまま確実かと思われてましたが、まさかのどんでん返しですね。ただ、日本勢はブラジルの需要予測が甘すぎると慎重論なようですが・・・・・・でも、公的機関の需要予測の甘さは日本だって似たようなものの気が。まぁそれがわかってるだけ日本の企業連合は冷静ですね。

 もう一つはこちら。
前原大臣が米国に新幹線技術を売り込み、中国高速鉄道と競合 (サーチナ) - Yahoo!ニュース 前原大臣が米国に新幹線技術を売り込み、中国高速鉄道と競合 (サーチナ) - Yahoo!ニュース

 日経でも同様の記事が出てましたけど、前原さん仕事してますね〜。国交大臣の時もそうでしたけど、仕事しているというイメージはこの人が一番な気がします。
 この際中国がどう出るかはどうでもいいとして、個人的には輸出して成功するかという方が疑問です。何を隠そう、国内の旅客輸送は都市部を除いて航空か車しかありえないという国ですよ?アセラは別として、鉄道は貨物しか居場所がない国ですよ?言っちゃえば客が鉄道を利用してどこか行こうという文化が日本や欧州に比べ殆ど皆無な国です。そこに経済対策としてホイと高速鉄道を整備して、国民がそれを利用するでしょうか?

 日本の新幹線も建設時は叩かれましたが、まだ鉄道が圧倒的輸送シェアを持っていた時代です。つまり鉄道を利用する文化があったわけで、だからこそ定着したのではないかと思います。これは欧州でも言えるわけで、ICEやTGVができたのも、その前にTEEという土壌があったからこそだと思います。

 アメリカで新幹線が走る姿は僕としても是非見てみたいものですが、造ったけど国民は使い方がよくわからない、鉄道を使っての移動という概念が理解できないとかで、その辺のハコモノと一緒になるのではというのが、心配でなりません。