NHKスペシャルから

 NHKスペシャルを見ていました。ネタは世界食糧危機に関しての話です。穀物の値上げが進んでいますが、原因としてアメリカの農業形態を取り上げていました。売れないトウモロコシをバイオエタノールに変えて付加価値を高めて売ったり、中国での酪農の為にトウモロコシを売りまくったり、各国へ貿易自由化を要請して海外市場への開拓・・・とにかく売りまくっています。テレビに出た学者先生は攻撃的とも評していました。確かに今まで安定していた価格がここに来て暴騰しましたから、そう評するのも無理はありません。ただ、日本もエコノミックアニマルと言われたくらい製品を輸出していたので僕としてはあれこれ言うのは気が引けますが。
 ・・・ただ、僕はアメリカ農家が売れるからといってトウモロコシをバイオエタノールや中国向けの酪農飼料にどんどん作り変えていって、人間の口には一切入っていかないという事態にならないかと心配しています。かつてイギリスの思想家トマス・モアも、農耕地が羊の酪農地に変わっていく囲い込みに対して「羊が人を食う」と批判したことがありますが・・・歴史は繰り返すのですかね?