4月最後の日

 4月が終わってしまいますね。明日からまた暫定税率復活だとか。その影響でガソリンスタンドに車が駆け込み給油をして、在庫を切らしてしまったスタンドが出たとか。蔵出し税なんだからもっと落ち着いてもよかったのでは?と思うのは免許も車も持っていない僕の的外れな意見なのでしょうか?

 まぁそんなことはさておき、今日は朝ラッシュの時間帯なのに鴻巣で4分も停車して特急通過待ちとかちょっと勘弁して欲しい状況で久しぶりに脳内妄想してました。状況は、前回の続きです。

 「先輩、一つお聞きしてもよろしいですか?」
 「別に構わないけど、何?」
夕日もあと僅かで完全に沈み、夜まであと少しという時間帯に、僕は1つ下の後輩と歩いていた。
 「もし、一つだけ願いがかなうとしたら、何を願いますか?」
 「・・・それは、何かの心理テスト?それに昔誰かもそんなフレーズで歌ってなかった?」
僕の発言に彼女は頬を膨らませてむくれた。
 「そういうロマンを壊すような発言は控えて下さい。」
 「それは、すまない。一つだけか・・・そうだね、このまま何事もなく平和に過ごして、最後は笑って老衰で死にたい。それぐらいかな。」
 彼女は頬は膨らませなかったが、今度は呆れ顔になった。
 「本当に先輩は夢がないといいますか、現実主義者といいますか、そんな感じな人ですね。」
 「ごめんね。なら、君なら何を願うの?」
 「え、私ですか?」
 「うん。そこまで言うのなら、君は何か夢のあるお願いでもするのかなと思ってね。別に嫌なら答えなくていいよ。」
 「そ、そんな事ありません!」
そう言って彼女は、少し駆けて僕の前に回った。そして黒く長い髪をなびかせて僕の方へ振り向いて、顔を赤らめながら言った。
 「私は、先輩と、こうして過ごせる時間がずっと続けばいいなと願いたいんです。」
 「・・・あ、そう。」
僕がそう答えた矢先に、彼女は再びむくれて僕の目の前に迫った。
 「先輩!どうしてそんなにあっさりと流すんですか?」
 「え?ど、どうしてといわれても・・・」
他に答えようが無いから、と言おうとしたが、更に彼女を怒らせそうな気がするので止めた。そんな曖昧な僕の態度が不満なのか、彼女は僕をじっと見ている。睨んでいるつもりなのだろうが、どこか可愛らしく見えてしまうのはなぜだろうか。
 「先輩、教えて下さい。どうしてそんなにあっさりと流してしまうのですか?」
 睨んでいるままなのだろうが、微妙に涙目になっている。ここまで来ると彼女は強情になる。自分が納得しない限りてこでも動かないのだ。
 「・・・どうしてって、言うまでもないでしょう。君と僕は、昔からずっと一緒だったじゃないか。」
 「え?」
 「生まれた病院も、幼稚園も、小学校、中学校、そして高校も一緒だ。今更、口に出して言わなくてもこのままずっと僕らは一緒だよ。」
 「・・・・・・」
 「これじゃあ、納得できない?」
 「・・・いいえ。」
彼女は笑った。どうやら納得してくれたらしい。
 「先輩。」
 「はい。なんですか?」
 「大好きです。」


・・・とまあ、かなり個人的欲望が詰まった感じです。どっかのゲームでありそうな感じもしますが、たぶん高校時代にD.CⅡとかto heart2とかを知ったせいだと思ってます(要は影響されただけですね)。

 どうでもいいことですが、僕の理想の彼女像は"一つ年下の後輩"というかなり範囲の狭い(そしてマイナーな)カテゴリーのようです。たぶん一生かかっても無理なような気がしますが、できる限り求めていこうと思います。