頑丈な新幹線

米要求に応じ新幹線を頑丈に＝JR東海、フロリダ輸出に向け （時事通信） - Yahoo!ニュース

　Yahoo!ニュースで見たちょっと変わった記事です。アメリカは鉄道車両の車体強度には結構厳しいと昔聞いたことがありますが、本当のようですね。

　東海さんは可能な限り応えるようですけど、僕としてはちょっと不安です。そもそも新幹線は、線路を在来線と完全に独立させ、かつ全て立体交差の高規格新線を建設して外部からの障害物を一切排除し安全を確保するという設計思想です。言わば線路が一種の強力なバリアも兼ねているわけで、だからこそ車両の軽量化が可能であり、それが欧州の車両達と比べ加減速・省エネ性能・保守負担の軽減化を一歩リードできるのであり利点でもあるのです。それを犠牲にするのですから、競争力に影響が出る気がします。

　まぁ、裏を返せば外部から守られた温室育ちの環境でしか走れないという事でもあるのですが。今回はそれが少し裏目に出てしまったのではないかと。

　しかし貨物との正面衝突も想定って、アメリカは高速鉄道をアセラエクスプレスと同じ運用方法でやる気なのですかね? それはやめておいた方がいいと思いますけど。やってできなくはないでしょうけど、安全面でもそうですし、何より遅い貨物が足を引っ張って｢高速鉄道｣でなくなると思います。今のアセラエクスプレスだってそうなんだし･･･